n! と mCn を素数 p で割り切れる回数(改訂版)
かなり初期に や を素数 で割り切れる回数について書いたのですが、かなり気に入ってるのでもう少し読みやすくできないかと思い、改めて紹介します。以下のことは認めることにしてください。
ある自然数 が存在して
を満たす。
さて、上の n について を素数 で割り切れる回数 を求めるには、 を でそれぞれ割った商の総和を求めればよかったです。これを式で表すと次のようになります。
しかし、このままでは の計算ができないので、 を何とか床関数を使わずに表せないか考えます。ここで が役立ちます。
ここで より であり、また、 よりこれは整数であるから、
したがって、
であるから、 を 進法表記したときの各位の数の和を とおくと、
これをルジャンドルの定理といいます。さらに、これを使うことで を で割った余りを考えることができます。 より、
ここで と を 進法表記して足し算した時、繰り上がりした回数を 回とすると、 となるので、
すなわち、 を素数 で割り切れる回数は、 と を 進法表記して足し算した時、繰り上がりした回数に等しい。これをクンマーの定理といいます。